会報191号(令和5年11月号)発刊

特報
◆日比野光鳳先生を偲んで
◆第78回 日本書芸院展(役員展)出品要項・案内(出品票は本会報に同封)
◆第77回 日本書芸院展 記念講演会

ご報告
〇第28回 全日本高校・大学生書道展
〇令和5年9月理事会
(新役職者及び新資格者、役員・役職者一覧、令和6年日程表、実務機構)
〇「日本の書道文化」をユネスコ無形文化遺産に
〇第39回 読売書法展受賞者

ご案内
〇令和6年度 定時総会案内
〇第55回 日本書芸院教養講座案内
〇第78回 日本書芸院展記念講演会案内
〇第78回 {日本書芸院一科審査会員・二科審査会員作品出品規定
     {日本書芸院無鑑査会員・一科会員・二科会員・公募作品出品規定
〇全国シルバー書道展
〇広報紙「書くよろこび」無料配布について
〇自然災害等で被災された会員の皆様へ 会費免除及び見舞金支給のお知らせ

第77回三月審査会 作品紹介

公益社団法人日本書芸院が令和5年3月に開催した「第77回三月審査会」の出品作品をご覧ください。
出品作品のなかから、「史邑賞」「大賞」「準大賞」の作品を紹介します。

一科審査会員 史邑賞
P.1-P.9 (PDFファイル)
P.10-P.17 (PDFファイル)
P.18-P.25 (PDFファイル)

二科審査会員 大賞
漢字部
P.242-P.258 (PDFファイル)
P.259-P.274 (PDFファイル)
かな部
P.275-P.288 (PDFファイル)
P.289-P.301 (PDFファイル)
篆刻部
P.302 (PDFファイル)

二科審査会員 準大賞
漢字部
P.303-P.315 (PDFファイル)
P.316-P.329 (PDFファイル)
かな部
P.330-P.340 (PDFファイル)
P.341-P.351 (PDFファイル)
篆刻部
P.352 (PDFファイル)

作品集の購入はこちら
出品数ほか三月審査会の詳細はこちら

第10回日展 東京都知事賞に田頭一舟 常務理事、日展会員賞に森嶋隆鳳 董事

 11月2日(木)、公益社団法人日展は第10回日展の大臣賞・東京都知事賞・会員賞を発表し、当院から田頭一舟常務理事が東京都知事賞に、森嶋隆鳳董事が日展会員賞に選ばれました。
 第10回日展は11月3日(金・祝)から11月26日(日)(午前10時~午後6時)まで国立新美術館(東京都港区六本木)で開催されます。閉会後は京都、名古屋、神戸、金沢を巡回予定です。

 詳しくは日展ホームページへ

第22回 和歌山展(2023年10月)開催

開催名
第22回 和歌山展
開催期間
2023年10月26日(木)~29日(日)
開催場所
和歌山県民文化会館展示室
出品点数
240点
入場者数
638名
最高年齢
男性97歳 女性96歳

事業概要
 穏やかな秋晴れの下、第22回全国シルバー展和歌山展を開催いたしました。
 本県は隔年開催ということで、多くの方が出品を楽しみにして下さっていました。
 今回の最高齢は御坊市在住、97歳の山田逸平さん、続いて紀の川市在住の96歳の近藤和さん、また、90歳以上の方は4名でした。
 どの作品からも生命力が溢れ、書道を懸命に学び、何より楽しんでいらっしゃる様子が伺えました。
 また、ファミリー展の作品は、ご家族毎にオリジナリティがあり、この取り組みの意義を確信いたしました。それらの作品の前に立つと、自ずと笑顔になり、幸せをいただきました。
 今回執行部が刷新され何かと不安でしたが、前任の先生から受け継いだ資料などを元に、実行委員の先生方にお助けいただき、何とか無事会期を終えることが出来ました。感謝に堪えません。

事業の感想
 会期3日目の10月28日(土)に訪問させていただきました。会場は、和歌山県民文化会館内にある特設展示室、大展示室、中展示室、小展示室と4つに分かれ、240点もの作品がゆったりと鑑賞しやすく陳列されていました。作品は、漢字、仮名、調和体等があり、例えば漢字では一文字を揮毫したものから、半切に一行または二行にわたる連綿作品など多様なものがあり、いずれも練度が高く見応えがありました。
 ご自身の出品作を観に来られた方や、知人・友人や家族が出品した作品を鑑賞に来られた方など、次々と来場者がお越しになっていました。来場者の中には、展示されている作品を鑑賞し触発されたのか、会場内に設置された写経コーナーで、心を集中させ熱心に写経に取り組む方がおられ、書がもつ魅力を再認識した一日でした。
(文能霞峰 福祉生涯学習部委員)

第10回 日展 特選・入選者発表

特選は当院から7名受賞

 10月23日(月)、公益社団法人日展は第10回日展 書部門の特選・入選者を発表しました。書部門の出品点数は8822点と昨年より246点増加しました。特選10点を含む入選が1112点(新入選164点)と今回も極めて厳しい狭き門となりました。なお、特選受賞10名のうち7名は、当院会員が占める喜ばしい結果でした。
 
特選(当院会員のみ50音順)
 池永 碧濤 尾崎 司邑 河合 鷹山 川上 鳴石 豊原 睦子 筈井 淳 古溝 幽畦

 第10回日展は、11月3日(金・祝)から11月26日(日)(午前10時~午後6時)まで国立新美術館(東京都港区六本木)で開催されます。閉会後は、京都、名古屋、神戸、金沢を巡回予定です。

特選の授賞理由や巡回日程など詳しくは日展ホームページへ
https://nitten.or.jp/

第36回 兵庫展(2023年10月)開催

開催名
第36回 兵庫展
開催期間
2023年10月21日(土)~22日(日)
開催場所
原田の森ギャラリー2階大展示室(兵庫県立美術館王子分館)
出品点数
362点
入場者数
1,551名
最高年齢
男性95歳 女性98歳

事業概要
 第36回全国シルバー書道展兵庫展は、令和5年10月21日(土)~22日(日)の2日間、原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)の2階大展示室で、1階のファミリー書展と同時開催しました。
 出品点数は男性62点、女性298点、そして本年も特別出品として兵庫県知事齋藤元彦様、神戸市長久元喜造様に作品を出品いただき、合計362点を展示しました。
 会期中は出品者やその家族・知友の方々、高齢者のグループ等の参観者が、2日間とも10時開場と同時に多数来場され、賑わっていました。男性最高齢の野原尚一氏(95歳)、女性最高齢の中谷小富美氏(98歳)をはじめとして、出品された皆様の作品は年齢を感じさせない気力溢れるもので、来場者もしきりに見入っておられました。
 今回、会場の入り口付近に設けた“街なか書道体験コーナー”では、楽しそうに書いている若い親子連れ、また、何事も忘れ集中して書いたら頭がスッキリして心地良いと感想を述べておられた体験者の方の晴れやかな様子が印象的でした。
 最後にシルバー書道展を無事に終えることができましたのもご協力いただきました関係各位、諸先生方のお陰と深く感謝申し上げます。

事業の感想
 男性62点女性298点、総出品数360点のシルバー展と併展のファミリー展の3,502点の出品。原田の森ギャラリーの明るくスッキリとした1階、2階を使った会場は壮観の一言でした。最高年齢男性95歳の『九成宮醴泉銘』の半切十行書きは気力が充実しており、元気をいただきました。ファミリー展では、年齢制限のない親子兄弟の連作。この半紙作品は、お世話された先生方の手作業による模造紙への貼付。その労苦に感謝。県知事、市長様の特別出品は、大変な練習をされての出品とのこと。有り難く、会場に花を添えていただきました。
(常務理事 野田正行 福祉生涯学習部部長)

祝 井茂圭洞先生に文化勲章、文化功労者に黒田賢一先生

 10月20日、政府は2023年度の文化勲章受章者7名と文化功労者20名を発表し、文化勲章受章者に本院最高顧問の井茂圭洞先生、文化功労者に同じく最高顧問の黒田賢一先生が選ばれました。日本書芸院にとってこの上ない慶事であり、心よりお祝い申し上げます。

井茂圭洞 先生
黒田賢一 先生

第18回全日本小学生・中学生書道紙上展 結果発表

全国から、12,935点!
各学年 優秀作品【ベスト100】【準ベスト50】を選出

《出品状況》

出品点数
12,935点
学年別
小学1年生 542点
小学2年生 1,226点
小学3年生 1,907点
小学4年生 2,034点
小学5年生 1,880点
小学6年生 1,797点
中学1年生 1,298点
中学2年生 1,164点
中学3年生 1,087点


《審査》
日時
令和5年9月18日(月・祝)
会場
OMMビル 2階 会議室(大阪市中央区)
審査員
土橋靖子 公益社団法人日本書芸院 理事長
高木厚人 公益社団法人日本書芸院 副理事長
山本悠雲 公益社団法人日本書芸院 副理事長
中村伸夫 公益社団法人日本書芸院 副理事長
吉川美恵子 公益社団法人日本書芸院 副理事長
三村竜太郎 読売新聞大阪本社 執行役員事業本部長


結果
各学年の優秀作品【ベスト100】【準ベスト50】を選定

【ベスト100】【準ベスト50】に選ばれた皆さん
・クリックで一覧表示(PDFファイル)

小学1年生 ベスト100 準ベスト50

小学2年生 ベスト100 準ベスト50

小学3年生 ベスト100 準ベスト50

小学4年生 ベスト100 準ベスト50

小学5年生 ベスト100 準ベスト50

小学6年生 ベスト100 準ベスト50

中学1年生 ベスト100 準ベスト50

中学2年生 ベスト100 準ベスト50

中学3年生 ベスト100 準ベスト50

【優秀指導者表彰】
出品者またはベスト100受賞者・準ベスト50受賞者が多数あった指導者
優秀指導者 (PDFファイル)

12月中旬以降、代表者宛に下記を贈呈の予定
◆「ベスト100」に選ばれた方への認定証と図書カード、「準ベスト50」に選ばれた方への認定証
◆「ベスト100」作品全てと「準ベスト50」入賞者名を掲載した「小中展新聞」(出品者数分)
◆読売新聞大阪本社版・夕刊(11月中旬・特集紙面掲載)の抜き刷り(出品者数分)

第36回 岡山展(2023年9月)開催

開催名
第36回 岡山展
開催期間
令和5年9月19日(火)~24日(日)
開催場所
岡山天神山文化プラザ3・4階
出品点数
355点
入場者数
878名
最高年齢
男性96歳 女性99歳

事業概要
 コロナ感染症が第5類の扱いとなりましたので、以前のように岡山県書道連盟シルバー部員にお集まりいただき、展示飾付、会場当番、撤収搬出を協力してたんじで行いました。作品解説ギャラリートークも開催し、分かりやすい平易な説明に、シルバー世代愛好者の方々が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
 又、「街なか書道体験」コーナーを設け一般入場者の皆様に、書に親しんで頂きました。出品点数来場者数ともにコロナ禍前に戻りつつあり、お世話させていただいた実行委員会役員一同大変うれしく思います。
 多大なるご協力を賜りました各種団体関係各位に心より厚く御礼を申し上げまして、令和5年度第36回展のご報告といたします。

事業の感想
 秋のお彼岸の入りとはいえ、真夏日の大変蒸し暑い9月20日(水)に参観させて頂きました。今回の総出品点数は355点で、最高齢者の方は女性3人で、いずれも99歳、男性は96歳の方でした。作品を見る限りでは、年齢を感じさせない若々しいものでした。また、整然とした会場内の作品は、人柄や生き方がにじむ書が多く見受けられました。中には、出品者の孫、ひ孫の書を一緒に展示されているコーナーもあり訪れた方がじっくりと鑑賞されていました。今回は「街なか書道体験」のコーナーもあり、これも訪れた方が楽しく書道体験をされていました。
 岡山展の展示期間は6日間と長く大変です。お世話される方、毎日解説される先生方のご苦労に感謝いたします。

常務理事 野田正行 福祉生涯学習部部長

第35回 奈良展(2023年9月)開催

開催名
第36回 奈良展
開催期間
2023年9月6日(水)~9月10日(日)
開催場所
奈良市美術館(ミ・ナーラ5階)
出品点数
324点
入場者数
472名
最高年齢
男性100歳 女性96歳

事業概要
令和5年9月6日(水)より10日(日)までの5日間、奈良市美術館(ミ・ナーラ5階)の展示室にて開催させていただきました。出品者数は324名でした。
内、男性67名 女性257名となっております。
最高齢者 男性100歳 1名 女性96歳 1名です。
入場者数は9月6日(水) 87名、9月7日(木) 103名、9月8日(金) 109名、9月9日(土) 101名、9月10日(日) 72名
会期5日間で、472名となっております。
来年度も奈良市美術館にて9月4日から9月8日の開催を予定しております。

事業の感想
コロナ禍により3年ぶりの展示となった昨年に引き続き、今年度も無事、開催されました。会場が、今まで長年使用してきた奈良県立美術館が3年間の改修工事のため、奈良市美術館に移りました。会場は変わったものの、パネルや照明設備の工夫により、すっきりと見せられ、整えられていました。
作品は、半切作品が多く、一行書、二行書、多字数が多く見られました。この展覧会に向けて、じっくりと時間をかけて、仕上げられた作品からは、日々の書作への取り組みが伝わって、うれしく感じました。また、出品者の思いのこもった作品は、バラエティーに富んでおり、書く楽しみがそのまま伝わってきました。こうした発表の機会が、設けられるにあたり、ご尽力いただいた先生方や関係者の皆様に御礼を申し上げます。
(石井孤有 福祉生涯学習部委員)