開催報告③ 5/9㈮「未来へつなぐ日本の書~空・海・時を超えて~」

オールジャパンのを世界のSHODO

2025年5月7日(水)~11日(日)の5日間、大阪・関西万博(EXPOメッセ「WASSE」)にて、公益社団法人日本書芸院・読売新聞社 主催、日本書道文化協会 特別協力、「未来へつなぐ日本の書~空・海・時を超えて~」が開催されました。

期間中、会場は連日大勢の来場者で賑わい、延べ25,000名を超える方々にお越しいただき、大盛況となりました。
世代や国籍を問わず、多くの方々が日本の書の魅力に触れ、熱心に作品を鑑賞されていました。

5月9日(金) 3日目の会場の様子をご紹介します。

◆書家による席上揮毫・篆刻会(11:00~)
下伊豆博子理事の司会のもと、真鍋井蛙常務理事、土橋靖子理事長(実演順)による席上揮毫・篆刻会が行われました。
一筆一刻に込められた書家の技と想いに、来場者は息をのむように見入っていました。
揮毫・篆刻終了後には、中村伸夫副理事長から、作品に込めた思いなどのインタビューや作品解説が行われ、会場全体が書の世界に引き込まれるひとときとなりました。

【真鍋井蛙 常務理事】
 

 

【土橋靖子 理事長】
 

 

◆対話型鑑賞会(15:00~15:40)
池田毓仁常務理事の司会のもと、佐井麗雪常務理事、柴原月穂常務理事が自身の陳列作品について参加者と対話・解説しながら鑑賞しました。

【佐井麗雪 常務理事】
 

【柴原月穂 常務理事】
 

◆ワークショップ(10:00~)(13:00~)(16:00~)
うちわ、タンブラー、絵馬、金蒔絵風の丸盆、桜小皿、ストラップに文字を書き、手書き文字のすばらしさを体験する場として、ワークショップが行われました。

◇常設展示・体験
・黒田賢一 最高顧問「命名ミャクミャク」作品展示
・日本の代表作家展
(大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にちなんだ作品を展示)
・席上揮毫作品展示

・第19回全日本小学生・中学生書道紙上展、第29回全日本高校・大学生書道展の優秀作品展示
・和室展示

・特大ビジョン「雅VISION
・ゴーグル体験「筆舞幻影」

・エア書道体験「空書招来」
・水書にチャレンジ

・街なか書道体験
・職人による筆墨硯紙の製作実演「墨」
 「㈱呉竹」 墨の木型職人の実演、握り墨体験
 

・書道用品の物販

開催報告② 5/8㈭「未来へつなぐ日本の書~空・海・時を超えて~」

オールジャパンのを世界のSHODO

2025年5月7日(水)~11日(日)の5日間、大阪・関西万博(EXPOメッセ「WASSE」)にて、公益社団法人日本書芸院・読売新聞社 主催、日本書道文化協会 特別協力、「未来へつなぐ日本の書~空・海・時を超えて~」が開催されました。

期間中、会場は連日大勢の来場者で賑わい、延べ25,000名を超える方々にお越しいただき、大盛況となりました。
世代や国籍を問わず、多くの方々が日本の書の魅力に触れ、熱心に作品を鑑賞されていました。

5月8日(木) 2日目の会場の様子をご紹介します。

◆書家による席上揮毫会(11:00~)
下伊豆博子理事の司会のもと、吉川美恵子副理事長、山本悠雲副理事長(揮毫順)による席上揮毫会が行われました。
一筆に込められた書家の技と想いに、来場者は息をのむように見入っていました。
揮毫終了後は、中村伸夫副理事長から、作品に込めた思いなどのインタビューや作品解説が行われ、会場全体が書の世界に引き込まれるひとときとなりました。

【吉川美恵子 副理事長】
 

 

【山本悠雲 副理事長】
 

 

◆対話型鑑賞会(15:00~15:40)
池田毓仁常務理事の司会のもと、中室舟水常務理事、眞野石城理事が自身の陳列作品について参加者と対話・解説しながら鑑賞しました。
【中室舟水 常務理事】

【眞野石城 理事】

◆ワークショップ(10:00~)(13:00~)(16:00~)
うちわ、タンブラー、絵馬、金蒔絵風の丸盆、桜小皿、ストラップに文字を書き、手書き文字のすばらしさを体験する場として、ワークショップが行われました。
 

◇常設展示・体験
・日本の代表作家展
(大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にちなんだ作品を展示)
 

・席上揮毫作品展示
・第19回全日本小学生・中学生書道紙上展、第29回全日本高校・大学生書道展の優秀作品展示
・和室展示
・特大ビジョン「雅VISION」
・ゴーグル体験「筆舞幻影」
・エア書道体験「空書招来」
・水書にチャレンジ
・街なか書道体験

・職人による筆墨硯紙の実演「硯」
 「甲州雨畑硯 峯硯堂本舗」 鑿を使って硯を彫る作業
 

・書道用品の物販

第39回 三重展(2025年12月) 予告

会期

令和7年12月17日(水)~12月20日(土)

会場

三重県文化会館(総合文化センター内) 2階 第2ギャラリー 会場地図はこちら。

問合せ

全国シルバー書道展(三重展)事務局 深見 鈴苑
〒513-0038 鈴鹿市十宮町572-3
電話 059-383-6007

概要

 高齢化社会の中で、東洋固有の優れた伝統文化である「書道」にさらなる生きがいを求め、書美の研鑽に励んでみえるシルバー世代の方々のために開かれた発表の場として、開催しています。
 また、それぞれのお孫さん世代を中心とした、小・中学生の方の作品も同時にたくさん展示することで、書写への興味を深めるとともに、シルバー世代とのふれあいが、それぞれにとって励みとなり、手書き文字の伝承・普及に大きな役割を果たしています。

開催報告① 5/7㈬「未来へつなぐ日本の書~空・海・時を超えて~」

オールジャパンのを世界のSHODO

大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に合わせて、伝統文化と最新のデジタル技術を組み合わせ、まったく新しい書道体験をお届けすることで、日本が誇る伝統文化である書道を世界に発信し、書道を通じて多様ないのちや未来について考えるきっかけとなり、世界中の人々との心の交流が生まれることを願い、開催いたしました。5日間という短い会期ではありましたが、世代や国籍を問わず、連日大勢の方にご来場いただき、延べ25,000名を超える大盛況となりました。

会期 2025年5月7日(水)-11日(日) 5日間
時間 10:00-19:00 *最終日は16:00まで
会場 EXPOメッセ「WASSE」*大阪・関西万博会場内
主催 公益社団法人日本書芸院、読売新聞社
特別協力 日本書道文化協会
協賛 東洋額装㈱ ㈱佐久間太熈堂 ㈱究美堂 ㈱呉竹 ㈲跋渉堂 仿古堂 ㈱墨運堂 石津文浦堂 ㈱静観堂 玉木楽山堂 富島運輸㈱ 中井清英堂表具店 ㈱日本製墨書遊 ㈱原汲古堂 福井素鳳堂 ㈱平助筆復古堂 ㈱前川墨香堂 山中表具店 若松日峰堂 ㈱湯山春峰堂 ㈱あかしや 上尾松島堂 ㈱一休園 一心堂㈱ ㈱因州屋 ㈱栄豊齋 ㈲菊屋商店 きくや筆本舗㈱ 協和貿易㈱ ㈱玉蘭堂 玉林堂 ㈱久保田号 ㈱クリモト ㈱研洋堂 甲州雨畑硯峯硯堂本舗 ゴールデン文具 ㈱こきん ㈱賛交社 ㈲松魁堂 松寿堂 ㈱祥碩堂 ㈱松楳園 ㈱松林堂 書画用品専門店彩 新花月堂㈱ 青雲堂 ㈱雪江堂大阪 太興紙業㈱ ㈱高山草月堂 ㈱谷口文栄堂 津久間紙店 南松園 栢美 ㈲栢菅美術料紙研究所 筆庵 ㈲表現社 ㈱平安堂 ㈱宝研堂 丸石製紙㈱ ㈲みなせ筆本舗 大和太幹堂 龍枝堂㈱


5月7日(水) 初日の様子をご紹介します。

◆開会式(10:00~)
日本を代表する書家の超大作が並び、特大ビジョンに迫力の映像が映し出される会場で、開会式が行われました。(司会:馬場尚子アナウンサー)

 

 

【主催者挨拶】
土橋靖子 日本藝術院会員、日本書芸院理事長
村岡彰敏 読売新聞グループ本社取締役副社長、読売新聞東京本社代表取締役社長 
【ご来賓祝辞】
宮田亮平 氏 前文化庁長官、文化功労者、日本藝術院会員、日展理事長
島谷弘幸 氏 独立行政法人国立文化財機構理事長、皇居三の丸尚蔵館館長
児玉大輔 氏 文化庁参事官(生活文化創造担当)
【主なご来賓紹介】
塩谷立 氏 元文部科学大臣、書道国会議員連盟会長
盛山正仁 氏 前文部科学大臣
関芳弘 氏 衆議院議員、書道国会議員連盟事務局長
田中壮一郎 氏 日本書道文化協会特別顧問
富田淳 氏 九州国立博物館館長
名児耶明 氏 一般財団法人筆の里振興事業団理事
吉野亨 氏 文化庁文化財調査官(生活文化創造担当)
百留康隆 氏 毎日新聞社大阪事業本部長
伊藤富博 氏 産経新聞社事業本部エグゼクティブプロデューサー
髙木聖雨 氏 文化功労者、日本藝術院会員、日本書道文化協会副会長
星弘道 氏 日本藝術院会員、日本書道文化協会副会長
【主な主催者紹介】
田中隆之 読売新聞大阪本社代表取締役社長
井茂圭洞 文化勲章受章者、文化功労者、日本藝術院会員、日本書芸院最高顧問
黒田賢一 文化功労者、日本藝術院会員、日本書芸院最高顧問
【祝電披露】
関芳弘 氏 衆議院議員、書道国会議員連盟事務局長
【テープカット】

写真左から、土橋靖子、島谷弘幸 氏、児玉大輔 氏、田中隆之、村岡彰敏、井茂圭洞、宮田亮平 氏、黒田賢一、髙木聖雨 氏、星弘道 氏

◆書家による席上揮毫会(10:40~)
開会式に続いて、土橋靖子理事長、田中徹夫常務理事、中村伸夫副理事長(揮毫順)による席上揮毫会が行われました。
張り詰めた空気のなか、多くの方々が作品が出来あがる過程を見守りました。
作品に込めた想いなどの解説もあり、とても貴重な機会となりました。

【土橋靖子 理事長】
 

 

【田中徹夫 常務理事】
 

 

【中村伸夫 副理事長】
 

 

揮毫後の作品は会場内に展示されました。

◆日本の代表作家展
文化勲章受章者や文化功労者、日本藝術院会員など日本を代表する書家たちによる大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にちなんだ作品を展示。
日本書道文化協会の協力により日本書芸院だけではない「日本の代表作家」590名による多彩な作品が並びました。

 

◆和室展示
日本の伝統的な生活空間である和室と坪庭を会場内に再現し、掛け軸や屏風など日本の伝統的な住まいとともに生きてきた「書」の役割や美しさや静かな力、日本人の美意識や精神性を体感していただきました。

 

◆小学生・中学生・高校生・大学生の作品展示
日本書芸院主催の「第19回全日本小学生・中学生書道紙上展」「第29回全日本高校・大学生書道展」(いずれも2024年開催)から、小中学生45点、高大生21点の優秀作品を展示。大人顔負けの力作が並びました。

 

◆特大ビジョン「雅VISION」(みやびじょん)

◆エア書道体験「空書招来」筆を使わず、空中で手を動かして文字を書くという、まったく新しい書道の体験コーナー。
特別なカメラが、書く人の腕や手の動きを正確に記録し、その動きを映像に変えてくれます。書いた文字は空中に浮かんで見えるので、まるで宙に筆で「書」を書いているような不思議な体験を多くの人たちが楽しんでくださいました。

この技術は、リハビリや教育の分野でも役立つ可能性があり、新しい未来社会の姿を描く大阪・関西万博にふさわしい、まさに「未来の書道体験」の場となりました。

◆ゴーグル体験「筆舞幻影」

◆対話型鑑賞会(15:00~15:40)池田毓仁常務理事の司会のもと、伊藤仙游常務理事、森上光月常務理事が自身の陳列作品について、参加者と対話・解説しながら鑑賞しました。

◆ワークショップ(10:30~)(13:00~)(16:00~)
うちわ、タンブラー、絵馬、金蒔絵風の丸盆、桜小皿、ストラップに文字を書き、手書き文字のすばらしさを体験する場としてワークショップが行われました。

◆水書にチャレンジ

◆街なか書道体験

◆職人による筆墨硯紙の製作
【墨】墨の型入れ、握り墨体験 <㈱墨運堂>

 

◇書道用品の物販

第38回 滋賀展(2025年4月)事業報告

開催名
38回 滋賀展
開催期間
令和7年4月11日(金)~13日(日)
会場
大津歴史博物館                                                                                                           出品点数
164点
最高年齢
男性96歳 女性94歳
入場者数
642名

 

事業概要  

桜の満開期と重なり(景勝地三井寺の観光にも誘われた)一般の来場者も多く賑わいました。本展は同じ階で滋賀書作家協会展と幼児から出品できる競書展も併催され、異年齢相互の感化も出来ているのが特徴です。

90歳代が9人出品で最高齢お二人が男性というのも男性長寿日本一の滋賀県ならではないでしょうか。85歳の男性来場者が出品に尻込みをしていましたが気力がわいてきたと意気込みを述べられたそうです。漢詩だけでなく仮名、調和体も多く、漢字の書体も様々で、本格の書に裏打された丁寧な書きぶりが印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

事業の感想 

事業を委ねられた滋賀県書作家協会も高年齢化となり、作品の展示を4年前から専門業者に依頼しました。また、今年からは、奨励賞を廃止することで賞状揮毫の負担もなくし、作品受付業務も大半を表具店に委ね労力を軽減しました。出品数の減少は僅かずつだがすすんでいます。趣味の多様性、シルバーのイメージと年齢意識の変化を感じる宣伝は、当会もインスタグラムを立ち上げたり、県もSNSで紹介したり、今後のネット世代に期待をするところでもあります。           福祉生涯学習部委員 西川 桂邨 評議員    福祉生涯学習部委員 浅野 楚舟 評議員


                                                           

第30回全日本高校・大学生書道展 作品募集(2025年6月15日〆切)

この展覧会は、世界に誇る優れた伝統文化「書」の発展と、次代を担う若者の育成のため平成8年(1996年)に創設。
学生対象の公募展として最高水準を誇る本展には毎年多くの作品がよせられ、優れた作品を選出し、陳列、表彰しています。
第30回展となる今回も多数の出品をお待ちしています。

資料をよくお読みになってご出品をお願いします。
出品票ほか必要資料はすべて下記よりダウンロードできます。
・白色A4用紙に黒で印刷して使用してください。
・出品票などの様式を改変しないでください。
・出品票ほか必要資料の郵送をご希望の際はこちらからお申し付けください。

作品募集要項PDF
出品票PDFExcel
受付台帳PDFExcel
集計表PDFExcel
複数部門出品者申請用紙PDFExcel*複数部門出品者が20名以上の場合のみご提出ください

第20回全日本小学生・中学生書道紙上展 作品募集(2025年8月20日〆切)

この展覧会は、小学生・中学生の書写書道の技術向上を図り、書道を通してより豊かな人間形成に役立てることを目的とした新聞紙上での展覧会です。
平成18年夏、日本書芸院の創立60周年を記念して第1回展を開催。毎年全国から多数の作品が出品され、各学年の成績優秀作品「ベスト100」「準ベスト50」を選出しています。
第20回展も小学1年生から中学3年生まで多数の出品をお待ちしています。

出品券ほか必要資料は下記よりダウンロードできます。
・白色A4用紙に黒で印刷して使用してください。
・出品券などの様式を改変しないでください。
・出品券ほか必要資料の郵送をご希望の際はこちらからお申し付けください。

作品募集要項 PDF
出品券(小学生用)PDF(中学生用)PDF
出品者受付名簿(小学生用)PDF(中学生用) PDF
集計表 PDF
ご出品の際によくある間違い

第38回 京都展(2025年2月) 事業報告

開催名
38回 京都展
開催期間
令和7228日(金)~32日(日)
会場
京都文化博物館 5階全館
出品点数
230

最高年齢
男性98歳 女性96
入場者数
542

事業概要

京都文化博物館での開催が恒例となりました全国シルバー書道展京都展も今年で38回を数え、今回は昨年とほぼ同数の230名の出品となりました。入場者総数は542名で、家族連れの観覧者も多く大変盛況でした。この展覧会の成功は、多くの皆さまのご尽力、多大にお力添えいただいた後援各所のお陰だと感謝申し上げます。最高年齢98歳の出品者の方をはじめ、エネルギー溢れる作品が多く、たくさんの観覧者の皆様から好評を得ました。また、日本書道文化協会主催「街なか書道体験」事業も実施し、イベントブースでは多くの来場者が「般若心経」「いろは歌」を書写するとともに、お互いの交流を深める場となり、大変有意義なイベントとなりました。シルバー世代の「書」への関心は高く、その発表の場としての本店の意義を再確認した次第です。今後もこの展覧会を通して「書」の魅力を発信できたらと願っております。来年は令和8年3月6日(金)から3月8日(日)を予定しておりますので、多くのご出品をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事業の感想

 初日の午前中に伺いました。天候にも恵まれ大勢の来場者でにぎわっており、シルバー世代の「元気」が会場に充満していました。作品は、いわゆる京表具で上品に仕立てられており、一つ一つの作品から品格の高さを感じることができました。最高齢は98歳の男性でしたが、とてもそのような年齢とは思えない確かな運筆で、長年の鍛錬の賜物といったところでしょうか。会場にはお孫さん連れの来場も多く、その子たちが書に興味を持ち、書文化を引き継いでくれることを願っております。「シルバー世代の書」の振興だけではなく、若い方へ書文化を広めるという意味でも、「シルバー展」の意義を感じた次第です。    福祉生涯学習部委員 田中 朴濤 評議員