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第37回 奈良展(2025年9月) 事業報告

開催名
第37回 奈良展
開催期間
令和7年9月26日(金)~28日(日)
会場
奈良県産業会館 展示ホール
出品点数
265点
最高年齢
男性95歳 女性96歳
入場者数
349名

事業概要
 高齢化社会の中で、伝統文化である「書道」にさらなる生き甲斐を求め、書の研鑽に励んでおられるシルバー世代の方々のための開かれた発表の場として、開催しています。第37回展は昨年度に引き続き、「奈良県産業会館 展示ホール」で3日間開催されました。
【出品資格】
■奈良県在住で令和7年9月現在、65歳以上の方
【作品規定】
■書作品(漢字・仮名・漢字仮名交じり・篆刻)
■規定サイズ
(半切・半切1/2・半紙半懐紙のすべて縦作品のみ)
■一人1点のみ

事業の感想
 会場が例年の奈良市内ではなく、大和高田市にある奈良県産業会館でした。大和高田は奈良市内からは少し離れていますが、緑あふれるのどかな素敵な街でした。2日目土曜日午前に伺いましたが、この日は暑い夏もようやく終わりを告げ、秋の気配を感じられる、まさに芸術の秋にぴったりな陽気でした。漢字・かな・調和体・篆刻の各部門から260余点の作品が展示されていました。作品をじっくり拝見すると、墨色の美しい作が多いことに気づきました。おそらく墨液ではなく、固形墨を磨ってお書きになっているようです。さすがは名墨の産地「奈良」といったところでしょうか。会場は朝から大勢の来場者で賑わっており、会場内にはシルバー世代の書への情熱が溢れていました。グループでお互いの作品を褒め合われたり、先生が生徒さんに作品解説されたりと、様々なシーンを拝見し、書の素晴らしさとシルバー展の意義を感じられた展覧会でした。
                            福祉生涯学習部委員 田中朴濤 評議員