展覧会・審査会

全国シルバー書道展

第37回 三重展(2024年2月)開催

開催名
第37回 三重展
開催期間
令和6年2月21日(水)~24日(土)
会場
三重県文化会館
出品点数
シルバー書道展 172点 小・中学生作品 123点
最高年齢
男性 93歳 女性 95歳
入場者
401名

事業概要
 何かと不便の多い日も終わり、すこしづつ普段の生活が送れるようになるかなと感じるようになってきた矢先、大きな地震が発生し、たいへん不安な気持ちを抱かれ、いろいろと思いをめぐらしてみえる中、たくさんのシルバーの方から自分をみごとに表現された作品が寄せられました。今のこの状況に身を置き、積極的に物事に意欲的に取り組まれ、自分の目標を持ち、その目標を実現されてみえることは、本当に素晴らしいことだと思います。
 菜種梅雨のような毎日で会期中は雨の日が多く、冷たい日が続きましたが、たくさんの方が足を運んでくださいました。自分の作品の前で、にこやかにながめてみえるお姿を見るたびに、このような事業を続けていただいていることは、シルバーの方にとっての生き甲斐であり、楽しい時間でもあり、本当に喜ばしいことです。
 入ってこられるとすぐ、「街なか書道体験」コーナーの幟を見つけられて何か魅かれるものがあるのか引き込まれていかれます。普段はない催しにすごく興味を持たれたようです。『楽しく、集中することができ、有意義な時間を過ごせました。』と、話してくださいました。次回からの催しに向けいいヒントをいただきました。
 小・中学生の方も、さまざまな状況にある仲間たちに、元気いっぱいの自分をみせて勇気づけていました。相手の気持ちや立場をよく考え行動することの大切さを感じとっているようでした。
 これからも日本書芸院のご支援をいただき、書に興味・関心を持ち、「書きたい、みんなにも見てほしい、何かを感じてほしい、多くの人と楽しい時間を共有したい。」と、意欲を燃やすシルバーの方々への後押しを続けていきたいと思います。

事業の感想
 日程の都合により最終日の訪問となりました。今回の展示は、従来からの漢字、仮名、調和体に篆刻作品が加わり、また絵と書の両方を楽しむ作品も出品されており、併催されている学生展と合わせて、バラエティーに富んだ楽しい展覧会となっています。各作品からは、出品者の皆さまが心から楽しんで書作されていることが拝察され、「書く・観る」両方の楽しみを提供するお手伝いができて大変嬉しく感じました。
 「街なか書道体験」も好評で、23日の祝日など大変混雑したとのことでした。
(常務理事 伊藤仙游 福祉生涯学習部部長)